0の可能性

どうも、と軽く会釈する。

「先ほどの彼、素敵でしたね」

「やっぱりそう思います??」

あの魅力にはまったな、とゆかりは思う。そしたらまたフフっと花屋の女性は笑った。

何がそんなに可笑しいんだろうと思い
“変なこと言いましたか?”と尋ねると、、

「お客様もお綺麗で、お似合いですね」とニコニコ顔のまま返された。

え?お似合い?

「すみません、彼とはカップルではないんです」

と、さらり返せば

女性は申し訳なさそうに肩をすくめて

「あら?そうなの??…」

と不思議そうに見つめてきた。

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