恋と部活の両立法
別にあたしどうなってもいい。
先輩に対してこんな生意気な口をきいたあたしを殴りたいなら殴ればいいし、
まだ言いたいことがあるならとことん言えばいい。
でも、ちょっとでもあたしの言葉を聞いて反省したって言うならそこからどいて…
「なんだと!誰に向かって口聞いてんだよ!お前!」
ってやっぱそんなに簡単にはいかないわよね。
_バシッ
「え?」
「マジこいつ…。やっぱ噂どうりヤバいよ。」
真ん中の女が振り下ろしてきた手を軽々と受け止めたあたしを見て女たちはざわめき出した。
噂?
あたしがケンカに負けないこと知ってるならわざわざこんなとこまで呼び出したりしないでほしいわ。
まったく。
時間の無駄。
部活も行かないと行けないのに。
あー。でももう遅いし終わっちゃったかもなー。
生徒会+この無駄な時間じゃさすがに…
そんなことを考えながら掴んでいた手を離し空を見上げると、
突然視界に木の棒、
いや、鉄製のパイプのようなものが映った。
まさか…、
ここまでする気だったなんて、
初耳。