恋と部活の両立法
びっくりしたー。
鼓膜が破れるかと思った。
女の子こんなに少ないのにどうやったらそんな大声が出るの…、、
私がそんなことを考えていると、
「生徒会長の紅林 柊さん。お願いします。」
「はい。」
女の子の注目の的の紅林 柊と呼ばれた人が舞台に上がる。
『…あ。』
私はその顔を見てハッとした。
あの人、奏太くんを呼びに来ていた人だ。
あの時は遠目でよく分からなかったけど、
女の子たちがキャーキャー言いたくなるのがよく分かる。
黒髪で背が高くオシャレな黒縁メガネを掛けた生徒会長は、確かにかっこいい。
生徒会長って地味な眼鏡で渋いイメージがあったけど、こんなかっこいい生徒会長もいるんだなぁ。