恋と部活の両立法
_チラッ
先ほどから何度これを繰り返しただろう。
10回?いや20回。
まぁ、そんなのはどうでも良い。
私が練習に集中出来ず隼人さんをチラ見しているのにはちゃんと理由がある。
それは、
私に勉強を教えてくれる人を探していると聞いたら絶対に断ると思っていた隼人さんがまさかの
「俺でよければ。」
っと言ったこと。
これには柊さんも目を丸くしていた。
柊さんも断ると思っていたみたい。
だって、隼人さんは大の【女嫌い】なんだから_。
そして、部活後私は隼人さんの家で勉強することに。
ま、ご両親もいるだろうし大丈夫でしょ!たぶん…
「6時半。門の前に集合…な。」
隼人さんはその後私だけにそう告げた。
低い男らしい声に少し心臓がドキッとしたのは秘密。
でも、わざわざ他の人には聞こえないように告げた理由が分からない。
女嫌いな隼人さんが私に勉強を教えることをOKした理由も。
もしかしたら、隼人さんには何か別の目的があるんじゃないか。
っと私は思ったのだ。