恋と部活の両立法



『遅くなってすいません!』

私が着替えを済まし校門に向かうと隼人さんはすでに私を待っていた。

壁にもたれかかり音楽を聞いている隼人さんはすごく周りとマッチしていて…

写真を撮ったら雑誌とかに載りそうなレベル!!





隼人さんは私を見つけるとイヤホンを外し、


「こっち。」


家の方向に向かって歩き出したので
私も慌てて後に続く。





「ここ。」


『え?ここですか?!』


なんと、隼人さんの家は学校からすごく近かった。

歩いて1分くらい。

歩きながら何話そうとかすごい考えてたのに…

まさかこんなにすぐだったなんて。







「ちょっと待っててもらっていい?」

『はい!』

急なお願いだったし、家の中の片付けとかあるよね。

なんか申し訳ないです。



隼人さんの背中が家の中に消えると私は隣の小さな店をガラス越しから覗き込んだ。

通った時からずっと気になってたんだ!このお店。


お店には美味しそうなパンケーキやケーキが並んでいて…

良い匂い!

どれもすごく美味しそう!

今度帰りにでも朱理と寄ろうかな〜!



私が目を輝かせていると誰かに鞄の紐をクイっと引っ張られ…

びっくりして振り返ると後ろには可愛い女の子。

誰だろ…?




「あの…あなた様は隼人の彼女ですか?」
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