ともだちからの卒業
今日もわたしは、重い足を引きずって学校へと向かった。
「ゆーーうー!」
ビク
突然の驚きにわたしの肩はゆれた。
「おはよ〜ねぇ、待っててあげたよ?」
奈美は嫌味っぽく言う。
なんだろう。
「ど、どうしたの家まで」
「いやーちょっと言うことあってさぁ。要注意っていうか、隣の席の子、あんたに興味あるみたいだから、わかってるよね?」
話すな、仲良くするな、と言いに来たんだ
わかってるよ。そんなこと。だって、あなたにダメって言われてるんだもん。2年前から。
「うん…」
「仲良くしたら、わかってるよね??」
「…うん」
「いじめるから」
「…うん」
「あんたも。転入生も。」
そう言って奈美はわざとスキップを見せながら、去ってく。
わたしは、奈美に悪口を言われる度、思う。
言い返せない自分が大嫌い。
消えちゃえばいいのに