EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「君のお母さんだよ」
「はい…!」
受話器を握り、耳に当てる。
「お母さん!?小鳥だよ!」
すると、受話器越しに懐かしい声が聞こえた。
『小鳥?元気にしてる?』
紛れも無い、母親の声。
小鳥の心に、一気に安堵感が広がった。
「お母さん、今どこにいるの?まだフランス?」
『そうなの。ごめんね。本当は再婚と同時に帰国するつもりだったんだけど…』
「だけど…?何かあったの?」
尋ねると、少し間をおいた後に内緒話でもするような声が返ってきた。
『実はね、お母さん………妊娠したの』
「へ…?」
『だから、小鳥に弟か妹ができたのよ。まだ三ヶ月くらいだけどね』