EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ


(切られちゃった…)


終わりは呆気なかったが、母親と話ができたことに改めて安堵の溜息がこぼれる。


「父上がわざわざ電話してくるなんて…小鳥のこと、よっぽど気にしてるみたいだね」

「当分帰って来なくていいのに…」

白魔と静理の刺のある言い方に、小鳥は先程から思っていたことを恐る恐る口にした。

「あの…もしかしなくてもお二人は、ジェラルドさんのこと…」


「「嫌いだよ」」


見事にハモった。

「嫌いって言うな。父様に失礼だぞ」

オーレリアンが珍しく常識的な意見を述べる。

しかし年長者二人は嫌な顔をしてそっぽを向いた。


「俺は好きだけどな。父さん面白いし、優しいし」

ルカの言葉に小鳥は頷いた。

声の雰囲気からして、上品で紳士的なイメージだ。

会話をした限り、毛嫌いされるような性格だとは思えない。


「もういいよ、父上の話は。それより小鳥、そろそろ行こうか」

白魔が近寄ってきた。

「あっ、買い出しですね!行きましょう」






< 162 / 505 >

この作品をシェア

pagetop