EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
数分後。
仕度をして玄関ホールに赴いた白魔と小鳥。
白魔の指輪でエレベーターを操作し、外へ出た。
「人間居住区へ行くんだよね」
「はい。そこに人間の商品が色々売ってるらしいので」
蜜莉から聞いた情報を思い出す。
すると白魔が顎に手を当てて唸った。
「うーん…。あそこへは少し距離があるから、車で行こうか」
「車があるんですか!?」
「うん。待ってて。今呼ぶから」
地下の世界にも車があるようだ。
この近辺では走っている光景を見掛けなかったので小鳥は初めて知った。
(白魔さんが運転するのかな?……あれ?でも、今“呼ぶ”って言ったよね…?)
タクシーでも呼ぶのだろうか。
大人しく待っていると、白魔が辺りをキョロキョロ見回しながら大声を上げた。
「コロンビーナ!」
(え!?白魔さん、何してるの?コロンビーナって…何?)
「コロンビーナ!おいで!」
なおも叫ぶ白魔。
すると、頭上からパタパタと何かが飛んでくる音が聞こえた。
「おいで、僕のコロンビーナ」
白魔が嬉しそうに手を伸ばす。
と、コロンビーナが白魔の手にとまった。