EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ

「小鳥が着なきゃ意味ないよ。小鳥のためにドレスがあるんだからさ」

ルカがニッコリ笑って小鳥にドレスを手渡した。

「着てみせて。絶対可愛いから!」

何も考えず思ったことをそのまま口に出したルカ。

素敵な笑顔で「絶対可愛い!」と言われ、小鳥は風呂上がりで火照っていた頬をさらに熱くさせた。

「小鳥…?どうしたの?」

黙ってしまった小鳥を不思議に思う。

ルカが顔を覗き込もうとしたら、父親に頭をポンポンと叩かれてしまった。

「な、何?父さん」

「うーん。青春だね」

「は?何が?」

「自覚なしに口説いたのかい?さすが私の息子だ!」

親指を立ててグッジョブサインを送る父。

「え…口説い……っ、あああっ!!わ、忘れて!小鳥が可愛いのは嘘じゃないけど今の発言はなかったことにして!」

ようやく自分が何を言ってしまったか理解したようだ。

慌てるルカの耳が徐々に赤くなっていく。


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