EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ
「バカらしい。可愛いとかどうでもいいし。着る着ないでこれ以上グチグチ言うようなら皮剥いで吊すよ?」
「こらこらオーレリアン。女の子に向かって怖いこと言うもんじゃないよ」
父親が末っ子に注意していると、小鳥の肩をフェオドールがそっと抱いた。
「マドモアゼル、向こうに靴もある。選ぶといい」
「あっ…は、はい!」
至近距離にいるフェオドールに反応し、心臓がドクンと高鳴る。
彼の顔をチラリと見て小鳥の表情が強張った。
あの日、赤薔薇に支配されてフェオドールを好き好き言っていた自分を今でもハッキリ覚えているため、かなり気まずい。
正常な状態に戻ってから何度も謝ったが、まだ心苦しさと恥ずかしさが勝るのだ。
フェオドールは至って通常通りなのだが。