イケメン弁護士の求愛宣言!
そう言ってもらえるのは嬉しいけど、さすがに来島先生に真斗さんとの悩みを話すわけにはいかない。

私を想ってくれる気持ちに甘えているみたいで気が引けるから。

言葉に困っていると、先生がふっと笑顔を浮かべた。

「気を遣ってる? それとも本気で迷惑?」

「まさか、迷惑だなんてないです!」

もちろん、先生の気持ちには応えられない。

だけど、こうやって声をかけてくれることを嫌だと思うはずがない。

即否定すると、来島先生は私を優しくみすえた。

途中、オーダーにきた店員さんすらほとんど見えていないかのように……。

「だったら、なんでも話して。オレとしては、真斗との仲をとりもとうとしてるんじゃなくて、由衣子ちゃんの気をひこうとしているだけだから。隙を突こうとしてるだけだよ」

なんて言っているけど、それが先生の優しさだと分かってる。

この一年間アシスタントをしていて、先生の気遣いは分かっているつもりだ。

だけどどうしても、真斗さんに惹かれる自分がいる。

それを自覚しながら、ポツリポツリと言ってみた。

「実は……。耶恵さんが昨日の夕方、カフェで真斗さんとキレイな女性が仲よさそうに一緒にいたのを見たそうで……。ここのカフェじゃないですけど、なんか寄り添っていたとか……」

証拠もないのに美織さんの名前を出すわけにもいかなくて、抽象的に説明してみた。

すると、来島先生は迷うことなくキッパリと言った。

「それは美織だな」

「な、なんでそうだと言い切れるんですか?」

そこまでハッキリと答えられると、動揺してしまう。

もちろん、違う女性でも大問題だけど、未練のある元カノもじゅうぶんタチが悪い。

「ん? 由衣子ちゃん、もしかして美織を知ってるのか?」

名前を聞いて動揺する私を見て、先生は怪訝な顔をした。
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