イケメン弁護士の求愛宣言!
彼はダークグレーのスーツを身にまとい、エンジのネクタイを締めている。

昨夜は気がつく余裕がなかったけど、真斗さんは来島先生と同じくらいに背が高かった。

「あれ? もしかして、由依子ちゃん?」

さすがに彼も気づいたようで、驚いたように目を見開いている。

先生たちや耶恵さんが、私に視線を向けるなかで、「はい……」と消えいる声で返事をするのがやっと。

まさか、本当に真斗さんだったなんて想像もしていなかった偶然に、戸惑う気持ちでいっぱいだった。

どんな態度で接すればいいのか、昨夜会ったことを口に出してもいいのか迷っていると、彼が優しい口調で声をかけてきた。

「お互いの自己紹介は後にして、まずは由依子ちゃんにはコーヒーをいれてもらおうかな」

「あ、はい。分かりました」

もしかしたら、助け舟を出してくれたのかもしれない。

ほとんど真斗さんから視線を逸らすように身を翻すと、急いで事務所の奥にある給湯室へ向かっていた。
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