イケメン弁護士の求愛宣言!
それにしても、来島先生までもアメリカへ行くなんて、予想もしていなかったからか、ショックを受ける自分がいる。

その先生は大先生の横に立つと、いつもの落ち着いた雰囲気で言った。

「こちらの仕事もひと段落したので、秋にはアメリカに行こうと思います。ワガママを言いますが、ご理解いただけたら幸いです」

来島先生らしい堅い挨拶を聞いたその後のことは、あまり覚えていない。

大先生が、留学に行く弁護士先生が増えて嬉しいみたいなことを言っていた気がする。

それに来島先生も笑顔で応えていたこと。

そんな掛け合いを、ポーッとした頭で眺めているだけだった。

いつも側にいて、仕事を教えてくれた来島先生がいなくなっちゃうなんて、まるで想像もしていない。

だから、先生がいなくなったあとのことを考えたら、無性に寂しくてしかたなかった。
< 271 / 301 >

この作品をシェア

pagetop