イケメン弁護士の求愛宣言!
街のネオンが見下ろせる高台からは、温かく少し木々の匂いのする夜風が吹いてくる。

車も人通りもほとんどないこの場所に、私は同期会に向かう前に真斗さんに連れて来られた。

車を脇に停め、誘われるがまま来たけど、輝くネオンの景色を堪能できずにいる。

一昨日の来島先生の留学の話が衝撃すぎて、どこか心ここにあらずだ。

しかも、当の先生はずっと挨拶回りに行っていて、まともに話ができていない。

「なに考えてるんだよ?」

隣の真斗さんがふと呼びかけてきて、我に返るとぎこちない笑顔を作った。

「ううん、なんでもない。それにしても、ここって景色がキレイなのね」

まさか、来島先生のことを考えていたなんて言えない。

別に先生に対して恋愛感情があるとかではないけど、真斗さんと出会うまでは一番気さくに話ができた人だけに別れは寂しい。

単純にその気持ちだけだけど、真斗さんが変に誤解しては困る。

そんな理由ではぐらかしたのだけど……。

「秀一のことを考えてたんだろ?」

仏頂面の真斗さんに、私はビクッとしてしまい、思わず言葉を失った。

すると真斗さんは大きくため息をついた。

「秀一の留学話に、一番驚いてたもんな。オレも知らなかったから、ビックリだったけど……。そんなに寂しい? あいつがいないと」
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