イケメン弁護士の求愛宣言!
他の先生たちには、私との付き合いを内緒にしておきたかったはず……。

そのことが常に頭にあったからか、おずおず聞いてみたけれど、そんな私を真斗さんは今度はアハハと笑った。

「バレたっていいよ。由依子はイヤ?」

「ううん、全然イヤじゃない。だけど、真斗さんにとっては都合が悪いんだと思ってたから……」

すると、真斗さんはゆっくり首を横に振った。

「都合が悪いんじゃないよ。きちんとケジメをつけて、みんなに報告したかったんだ」

「きちんとケジメって……。え? でも、そんな付き合い始めから、私との結婚を考えてくれてたってこと?」

まさか、そんなことはないかと思ってすぐ、来島先生から聞いた真斗さんの結婚願望論を思い出した。

「真斗さんって、そんなに結婚に憧れがあったのね……」

思わず気持ちが口に出てしまうと、真斗さんは一気に恥ずかしそうに目を泳がせている。

さっき、プロポーズをしてくれたときより照れくさそうだ。

「憧れだったんだよ。温かい家庭を作ることが……」

ボソッと言われたそのセリフに、私は頬が緩んだ。

「うん。真斗さん、ありがとう」

その夢に、自分がパートナーとして選ばれたことが、なにより嬉しくて、込み上げる涙を抑えた。

ここは泣くより微笑むところ、そう思ったから。
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