イケメン弁護士の求愛宣言!
「田中先生までアメリカへ行くんですか⁉︎」

そんな話は初耳でア然としていると、先生は「言ってなかったっけ?」と、のんきに答えている。

「うちは、向上心の高い先生揃いだからねぇ。まあ、そういうわけだから、由依ちゃんよろしくお願いするよ」

と、笑われながら半ば強引に決められ、先生はクライアントのアポがあるからと、また早々に外出していった。

呆然としながら自分のデスクに戻って座っていると、来島先生が笑いをこらえながら側に来てくれたのだった。

「さすが、内野先生だな。残念だけど由依子ちゃんの負け。真斗のことはオレもフォローするから、困ったことがあったらなんでも言って」

「あ、ありがとうございます……。でも、来島先生もお忙しいのに、お手を煩わせるわけにはいきませんから」

ここへ入社してから、来島先生はいつも私を助けてくれる頼もしい人でもある。

常に気にかけてくれているけど、さすがに最近はそれを申し訳なく思っていた。

「そんな水くさいことを言わないでほしいな。由依子ちゃんのおかげで、オレも仕事がスムーズにできるんだから」
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