イケメン弁護士の求愛宣言!
その疑問に、彼は真摯に答えてくれた。

「それは、オレが由依子ちゃんをもっと知りたいから。あの夜……」

「あの夜?」

突然、言葉を詰まらせた真斗さんは、少し恥ずかしそうに唇を噛んでいる。

顔も少し赤くなっているし、どうしたんだろう。

そう思って次の言葉を待っていると、真斗さんがぎこちない笑顔で言った。

「由依子ちゃんに一目ボレしたから……」

「えっ⁉︎」

一目ボレ?

たしかにそう言っていたけど、聞き間違いじゃないよね……?

とても信じられない私は、ア然として素直に受け取れなかった。

「あの……。とても信じられないんですけど……。真斗さんなら、もっと素敵な大人の女性とかがお似合いな気がします」

おずおず答える私に、真斗さんはムッとしたように眉間にシワを寄せた。
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