イケメン弁護士の求愛宣言!
それほど派手な感じはなく、落ち着いた店みたいだ。

飾りはその電球だけで、音漏れもしていない。

「とりあえず、入ってみようかな」

内開きのドアを開けると、そこは足もとがおぼつかなくなるほどの薄暗さだ。

だけどオレンジ色の暖かい光がカウンターを照らしていて、そこだけはハッキリ分かるほど明るかった。

「いらっしゃいませ」

20代後半から30代前半くらいか、バーテンダーのお兄さんが、愛想のいい笑顔を向けてくれる。

軽く会釈をして、とりあえずカウンターへ向かおうと一歩進んだ途端、

「キャッ!」

「危ない!」

段差に気づかずよろめいた私の体を、近くに座っていた男性が支えてくれた。

「すいません。段差に気がつかなくて。ありがとうございました」

少し恥ずかしさを感じながら顔を上げて、思わず目が釘付けになる。

私を支えてくれたその人は、知的な雰囲気のイケメンさんで、思わず息を飲んでしまった。
< 7 / 301 >

この作品をシェア

pagetop