イケメン弁護士の求愛宣言!
それはまさに、グサッと胸に突き刺さる言葉だった。

たしかに、彼氏を作る気もないなら、来るべきじゃなかった。

みんなは、出会いを求めて来ているのだろうから、『頭数合わせ』なんて、口にしてはいけなかったんだ……。

自然とため息をもらしながら、繁華街を抜けていく。

週末ではないから、人もそれほど多くなく、落ち込みながら歩くにはちょうどよかった。

「飲みなおそうかな……」

本当に早く帰りたいわけじゃなくて、あの場を抜けたいだけだったし……。

それに自己嫌悪のうさばらしに、飲み直したい気になっていた。

といっても、お店に詳しいわけじゃないから、辺りを見回しながら入りやすそうな店をチェックする。

数分歩いた後、今まで気づかなかったバーを見つけて足が止まった。

「新しくできた店かな? 半月前にはなかったはずだけど」

通りに面したその店は、看板部分が青色の電球で飾られている。
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