イケメン弁護士の求愛宣言!
振り返ると、彼女と同じくらいキレイな女性がふたり、小さく手を振って別れている。

その彼女たちが反対方面へ向かう間際、顔を赤らめて真斗さんに目を向けたことに気づいた。

やっぱり、誰から見ても彼は目を引く人みたい。

そんな人の元カノが美織さんなのは納得だし、逆になんで次は私を好きになったんだろうと、どうしても分からない。

「いや、オレたちは別に……」

と真斗さんが言いかけたところで、美織さんが彼の腕に自分の腕を絡ませた。

「次も行くなら、私も一緒していい? ふたり、付き合ってるわけじゃないんだから、お邪魔ってこともないでしょ? さっき化粧室で、蒼井さんに会ったのよ。ふたりが付き合ってるわけじゃないって、ちゃんと確認したから」

機嫌よく笑顔の美織さんの腕を、しかめっ面の真斗さんが離そうとしている。

そんなやり取りすら見たくない私は、とっさに口に出していた。

「あの、私はもう帰ります。あとは、おふたりで楽しんでください」

あのコンパの夜みたいに、逃げるようにその場を去っていた。
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