恋が都合よく落ちてるわけない
「私、どうしていいのか解らないんです」
「証拠のこと?」
「証拠のことだけじゃなく。
今日は、こちらにお邪魔して、
ホットしてるんです」
「家に?」
「西川さんちゃんと居場所があって」
「そうね、突然、変な女が現れて好きな人さらって行ったんですもんね。
でも、西川のことについては、私に責任があるの。だから、
あなたを悲しませるようなことを、西川にはしないわ。」
「すみません、
上手く言えないんですけど、
西川さんが事件に巻き込まれたのは、
私のせいじゃないかって思えて」
「千鶴ちゃんの?まさか…
西川があなたを好きになろうと、
なるまいと、事件とあなたは無関係よ。
それより、千鶴ちゃん。
さっき奥田さんって言ってたよね?
経理課の奥田さんだよね?」
「はあ…」
「自分のことで反省するより、彼女こと気にすべきよ!」