恋が都合よく落ちてるわけない
今日は、会議室を避けて、外でスペースを見つけて、お弁当を食べた。

落合君との噂も聞きたくないけれど、西川さんの手紙のことがこたえていた。

その事で、一人になりたかった。
手紙を読み返しては、また、ポケットへ仕舞い、メモリスティックを見てはため息をついた。

弁当を食べ終え、時間ギリギリまでオフィスには戻らないつもりでいた。

性格上、がんばれというのは、対処できるが、あきらめろと言われると、どう気持ちを持っていたらいいのかわからない。

「よう、探したぞ。こんなところにいて」

「一人になりたかったから、こんなところにいたんです」

仁志さんは、少しだけ笑った。

「大変だったな」

「怒ってるんじゃないの?私の事」

「どうして?」

「あんなことになって…」
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