恋が都合よく落ちてるわけない
どうかしてる
「はい。
インターネットを経由したのではなく、
会社のシステムとつながった、コンピューターから入力されてます」

私たち、システム課向けの説明会、
表向きにはなっていないが、

何度か会社のシステムにアクセスされたのだが、パスワードの半分が解読されてるのではないかと、疑いがががった。

どうしてこんなことになったのか、
反省するために
開かれたのだ。


岡崎さんが1つ1つ説明する。


私は、岡崎さんが、
説明した中身を理解出来たかどうか、
確認するために、
ちらっと周りの人の表情を
見る事に気がついている。



そういう時、
さっと岡崎さんの視線をつかまえる。


「ウイルスとかじゃなく?」

誰かが質問する。

みんなどことなく、
外部からウイルスを仕掛けられて、
事件が起こったことにならないかな
と淡い期待を持っていた。

課長がため息をつく。やっぱりダメか。

社内で犯人捜しが行われる為だ。



「マルウエアが仕込まれた形跡は、
ありませんでした」


岡崎さんが、
報告書を見ながら教えてくれた。


「まあ、わかってた事だけど…」
須田さんが口を挟む。


「じゃあ、
誰かがパスワードを盗み出して…」
一言多い新人君が餌食になった。
特に管理職はイラついている。


「どうやって?
パスワードを盗んだとしても、

振り込むには、
いろいろセキュリティを突破しないと…」



「おっしゃる通りです」
岡崎さんは、怯ます答える。


が、また、邪魔かが入って、中断した。

「おい、侵入した方法については、
そのくらいでいい。
それ以上は話さなくていいから」

須田さんが、岡崎さんをさえぎった。



「感じ悪い」



「大島君、
聞いてしまうと、
都合の悪いこともあるんだよ」
課長が、たしなめるように言った。


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