歪な愛のカタチ
「隆!また女の子来てるぞ」


僕にそう言うのは、親友の章二。

「ちょっと行ってくる。」

僕は気だるげに返事をした。



呼び出されたのは体育館裏。
これも定番だと思う。


「あの…来てくれてありがとう」

綺麗な子だった。名前はちょっと思い出せない。

「隆之介くん、私の名前わかる?」

その子はちょっと困ったように言ってきた。

「ごめん。名前覚えるの苦手で…」

僕がそう言うと彼女はちょっと寂しそうな顔をした。

「だよね。ごめんね、変なこと言って…


「僕こそごめん。」


「あの、私隆之介くんの事が好きです。今は知らなくてもいいから少しでも私のこと知ってほしい!付き合って下さい!」

そう言った彼女の目からは涙が溢れた。

泣かれるのは苦手だ。

「ごめん。僕誰とも付き合う気ないんだ。多分この先も…。」

そう告げると彼女はまた困ったような顔をした。

「友達…友達じゃだめかな?もちろん隆之介くんのこと好きって気持ちは封印する。だから…あのいつも一緒にいる男の子友達みたいな、そんなのはダメ?」

また泣きそうな顔をしたので僕の方が折れた。
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