~Still~
「わかった……じゃあね」

信じようとした矢先に、これは凹む。

昨日の颯太との会話の数々や、キスを思い出すと胸が苦しくて苦しくて、自分の回りの酸素が無くなったんじゃないかと思うくらいであった。

……やめよう。

どうせ、1ヶ月でアメリカに帰る。

離ればなれの恋愛なんて絶対ダメになるし、それなら最初からしない方がいい。

エレナはクッと顔をあげると一度立ち止まった。

この足を一歩踏み出したら、振り向かないと決心しよう。

エレナは胸を張ると大きく一歩踏み出した。

私には夢がある。

ドラマのメインキャストに選ばれる事。

いつか映画でシェリル・シーマと共演する事。

恋愛なんてどうでもいい。

エレナは星の分からない空を仰いだ。
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