~Still~
隆也が振りかぶった。

「……っ!!」

エレナのバットが空を切った時には、投げられた球は既にキャッチャーミットの中であった。

「まだ2球あるからね!」

「頑張れ!」

エレナは隆也を見つめた。

互いの視線が絡まる。

エレナは僅かに眼を細めると、静かに構えた。

……2球目。

「くっ……!」

1球目同様、球はミットに吸い込まれたが、僅かにバットにかすった気がした。

……いける、絶対!
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