~Still~
「バカ言え!ストレートで勝負だ」

「あはははは!かっこいー!」

「じゃあ、後でな!」

「うん」

隆也と会話を終えた直後、エレナはグイッと後ろ手に腕を掴まれ、倒れそうになった。

うわっ!

ところがすぐに固い胸に頬がぶつかり、降り仰ぐと颯太であった。

「颯太くん」

「帰りましょう。急がないと渋滞に巻き込まれる」

チラッと颯太はエレナを見て、早足で歩き出した。

「うん」

駐車場につき、車を走らせている間、颯太は無言だった。
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