~Still~
男らしい眉の下の、切れ長の綺麗な眼。

自分を包み込んだ颯太にドキンとして、エレナは思わず口を開いた。

「あの、凄くみんなが見てる」

「見せ付けたいくらい、嬉しいです!行きましょうエレナさん」

フワリと身を離すと、颯太はエレナの手を取り、店の外に出た。

それから手を繋いだまま、エレナを見つめてニコッと笑った。

「何が食べたいですか?」

やだ、なにこれ。

エレナはドキドキとうるさい心臓に思わず片手を押し当てた。

エレナは美しい。

その美しい容姿から、男性に声をかけられることも、愛を告げられる事にも慣れっこである。

だから、今回のように食事に誘われても動じることなどまずない。
< 26 / 351 >

この作品をシェア

pagetop