~Still~
なんの事……?

いずれ分かるの?

エレナは聞きたい気持ちを抑えた。

颯太くんは、自分の気持ちよりも私の夢を優先してくれるんだ。

だから、もうこれ以上は踏み込めない、望めない。

私の身勝手な夢に、付き合わせたくない。

彼を待たせたくはない。

「颯太くん、ひとつ言っとくけど」

颯太はエレナを見つめた。

「なんですか?」

エレナはゆっくりと身を起こして颯太から離れた。

ああ、私はどこまで嫌な女なんだろう。

けど、言わねばならないのだ、ほかでもない、この言い方で。
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