「好き」のスイッチを切りたい。
本当の気持ち
「星野さん!」
 学校から結構離れた通学路で、後ろから足音と共に声が聞こえてきたその声は、奏多の声に似ていた。
 もしかして?と思い、ゆっくりと振り返る。奏多が走って近づいてくるのが見えた。
「…どうしたの?」
 奏多は息を切らしながら、笑顔を見せながら見つめてくる。目があっただけで結城の心臓が音を立てた。
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