俺たちの妹・2
そうと決まれば早い方がいいよな……

「俺、桜に話してみるよ」

「じゃぁ、決まったら教えて」

「わかった」


そう言って、一旦別れた。

すると前から丁度桜が歩いてきた。

「あ、桜っ‼︎‼︎」

「葵じゃん、久しぶり〜」

「今1人?」

「ん?そうだけど、どうかしたの?
ってかみぃは?」

「実は昨日から体調良くなくて入院してる」

「そうなの?」

「ストレスが原因だろうって……」

「……………ストレス⁇」

桜が怪訝な顔で俺を見てきた。

「俺とみぃじゃ釣り合わないって散々言われてたみたい。
しかも、それを俺に伝えたら、ほんとは元気なのに体調悪いフリをしてると言いふらすと脅されたみたいで……
昨日まで1人で抱え込んでたんだ……」

「…………… 何やってるのよっっ‼︎‼︎」

突然桜が掴みかかってきた。

「みぃが1人で抱え込むのは分かってたでしょ。どうして気づかなかったのよ」


桜の最もな言葉に、何も返せなかった。


「……………ごめん」

「……………私に謝っても意味がないでしょ。それで、私何か用があったんでしょ?」

流石桜は察しがいい。

さっき楓が説明してくれた事を桜にも説明した。
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