俺たちの妹・2
それよりも、突然起きた過呼吸が、ストレスの原因の彼女が関係してたなんて……

美晴、結構堪えてたんだな……


そっと美晴の部屋に戻る。

スースースースー


良かった、まだ眠ってて……


美晴には次も過呼吸が起きた時にどうすればいいか、きちんと説明しておいた方がいいだろな……


喘息の発作も怖がってるから、恐怖の対象として、増えないといいけど………


難しいだろうな………



「……………ん」

美晴が目を覚ました。

「美晴?気分はどう?」

「……………ひな、にぃ」

「ん?」

「……………さっき、こわ、かった」

「そうだよな……」

「息、でき、なくて………」

「うん」

「このまま、死んじゃうのかと、思った」

「そうだったんだね。でも大丈夫だよ。暫くすれば必ず落ち着くから。
まだ同じ様な事が起きたら、苦しいけど、ゆっくり呼吸をする様にしようね。
焦っちゃだめだよ」

「……………また、あんなのが起きるの?」

「それは俺にも分からないけど……
でも、髪の長い人を見て、怖いと思ったんだよね?」

コクン……

美晴は小さく頷いた。
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