俺たちの妹・2
いつも葵が来ると直ぐに何処かへ行ってしまう悠斗くん。

ほんと申し訳ない……

「約束あった?」

「ん?特にはないけど……」

「じゃぁ、一緒でいいじゃん」

「でも………」

チラッと私を見た悠斗くん。

さっきゆっくり会えてないって言ったから気を遣わせちゃってる……

「悠斗くん、一緒に食べよ」

「いいの?」

「うん、いつも一緒に葵を待ってくれてるから……」

「……………分かった。ありがとね」

にっこり笑った悠斗くん。


葵にそっと耳打ちをした。


葵は一瞬驚いた顔をしたけど、悠斗くんの言葉を聞いて頷いていた。

「みぃ、何食べる?」

さっきの耳打ちの内容は聞かない方がいいよね、きっと……


「……………う〜ん…スープかな」

私の答えに驚く悠斗くん。

「え?」

「みぃ……」

悠斗くんや葵に心配掛けたい訳じゃないんどけど…

あんまりお腹空いてないんだよね……
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