俺たちの妹・2
こんなお願いをされたのは初めてだった。

甘えちゃっていいのかな………

「みぃちゃんが私の話し相手になってくれたら嬉しいんだけどな……」

「話し相手になるくらいなら……」

「ほんと?良かった〜」

彩さんは私の返事を聞いて喜んでくれた。


私はそんな姿の彩さんを見ながら薬をコクンと飲み込んだ。

「お薬飲めたみたいね。少し横になって休もうか……」


彩さんは私の様子を見て瞬時に色々判断してくれる。

薬は飲んだけど、頭痛はまだまだ続いていたから、彩さんの判断は有難かった。


体を横たわらせると体の怠さは少しラクになった気がしたけど……


体の芯からくる寒さを感じた。


「っっはぁぁ」


思わずため息が出た。


そんな私の行動を見た彩さんは少し考えた様子で……

「念のため熱も測っておこうか」


そういう結論になったみたい……



そっと体温計を挟んでくれた彩さん。
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