俺たちの妹・2
ピピ、ピピ、ピピ…


あまり実感したくなかったから、表示は見ずに体温計を彩さんに渡した。


「う〜ん、少しあるわね……みぃちゃん、寒い?」

そう言って私のおでこに手を当てた彩さん。

「うん、少しだけ……」

「じゃぁ、毛布用意するね」


そう言って、部屋から出て行った。


気温や気候の変化で、すぐに悲鳴をあげてしまうこんな体、イヤだな……

もっと強くなりたいのに……


そんな気持ちとは裏腹に、ガタガタと震え始めた体……


……………熱が上がる。


そう実感せずにはいれなかった。


「みぃちゃん、持ってきたよ。
あら、寒いのね。湯たんぽも用意しておくね」

彩さんは何も言わないのに、色々判断してテキパキと動いてくれる。


一通り用意をして、看病してくれた彩さん。

それでも体の震えはなかなか治らなくて……

「大丈夫よ。今みぃちゃんの体は必死で戦ってるからね」

彩さんは励ましの言葉を掛けてくれていた。

「あ、やさん」

「なぁに?」

「て……つな、いでて」

「わかったわ」


そっと繋がれた手によって、私の気持ちは安心できた。
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