俺たちの妹・2
体温も一応確認しておかないとな。

「美晴?体温、測っておこうか……」

コクン………


頷いた美晴は、ベットに体を預けながら体温計を挟んだ。


ピピ、ピピ、ピピ


美晴から手渡された体温計をには

38.3……


あんまり下がってないな〜


「美晴、まだ辛いよね……眠れそうなら眠っていいよ」

「……うん」

そう言いながら、美晴はまぶたを閉じた。

水枕とタオルを変える。

しっかり冷やしてるのに、なかなか下がらないな〜……


美晴を見つめながら、そんな思考を巡らせる。




カチャ……


突然部屋のドアが開いた。

驚いて振り返ると、


兄貴がいた。





「日向、驚かせちゃった?ごめんごめん」

「ビックリした〜。仕事終わったの?」

「早く終わらせてきた。みぃ、どう?」

「まだ熱が高いかな……38.3あるよ……」

「そっか……まだ何日か続きそうだな」

「完全に復活するまでは掛かるかも知れない……」

「明日も彩に頼むなら、俺と彩、ここに泊まってもいい?」

「え?」

突然の兄貴の提案に驚いた。

「彩も家に帰るの大変だろうし、俺もみぃの様子見たいからさ……」

「俺は全然構わないけど、彩さん、迷惑じゃない?」

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