俺たちの妹・2
「彩からの提案だからそこは気にしなくていいよ」

「そうなの?………じゃぁ、甘えちゃおうかな……」

「そしたら、一度家に戻って用意してから彩と来るよ」

「ありがとね」

「家族のためだからね……」


そう言った兄貴はいつもより大きく見えた。




暫くして、兄貴と彩さんがやってきた。


「ふふ、戻って来ちゃった。みぃちゃんの具合が良くなるまでいるから、彼方も日向くんもお仕事頑張ってね」


そう言ってくれる彩さんは心強い存在だった。


「じゃぁ、俺と彩は俺の部屋にいるから、何かあったらよろしくな」

「分かった。彩さん、よろしくお願いします」

「ふふ。こちらこそよろしくね」

そう言って、兄貴の部屋に入っていった。


こうやって家族が団結して、みんなで協力するのも悪くないなと思った。
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