俺たちの妹・2
「みぃ?大丈夫?」

ほんとにかな兄がいた……

「コホコホ……ど…して…ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ」

本格的な発作になってしまった……


苦しいよ……


「みぃ、苦しいと思うけど、ゆっくり息をしてごらん?そしたら吸入も吸えるから……」

かな兄の優しい声が頭に響いた……


「ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ…ゴホゴホ…」

「焦らなくていいからね」


いつの間にか、かな兄が体を支えてくれていて、ひな兄が薬を用意してくれていた。

「日向くん、持ってきたわ」

彩さんもいて、さらに驚いた。

みんな忙しいのに……

私が弱いから……


「ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ…ハァ…ゴホゴホ…」


熱で体力を奪われているから、喋りたくても喋れない……


悲しくて、苦しくて涙が溢れてきた……


「美晴、大丈夫だから……落ち着いて。
ほら、吸って〜吐いて……ゆっくりでいいよ」

口元に吸入をあててくれるひな兄。


「ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ…スーッ…ゴホゴホ…ヒュー…ゴホゴホ…ハァーッ」

「うん、いいよ。落ち着いて」

ひな兄の言葉に励まされる……
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