俺たちの妹・2
ひな兄がつきっきりで一緒に呼吸をしてくれたおかげで、暫くすると発作が落ち着いてきた。

何とか吸入を吸えたみたい……


「美晴、頑張ったね」

「ハァハァ…よか、た……」

「ベット起こしてた方がいいかな?」

コクン…

まだ息苦しさが残っているから、横にはなりたくなかった。

「このままベット上げておくね」

「あり、がと……」


ベットに体を預けると睡魔が襲ってきた。

「側にいるから、ゆっくり休んで……」


ひな兄の言葉を聞いて、安心した。


瞼が重くなって、目が自然と閉じていった……
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