俺たちの妹・2
食べれるかな………

でも食べなきゃダメだよね……


「少しだけなら……」

「うん、少しでもいいからね」

そう言って彩さんは、お粥を用意してくれていた。


スー………ハァー………


深呼吸をしてから一口食べた。


パク………


あ、吐き気が来ない……

「…………いけそう」

「ほんと?良かった……」

彩さんはホッとしていた。

目眩も加わったから、吐き気が来るかと思ったけど、今回は大丈夫そう……


少しずつ食べ進める。

「みぃちゃん、無理しなくていいからね!」

「うん、もうそろそろお腹いっぱい……ごめんね……」

半分を残して限界が来た。

彩さんはそんな私を見てにっこり笑ってくれた。

「いいのよ。みぃちゃんが食べれるだけでも食べてくれたから……熱がなかなか下がらないから、辛いでしょう?
解熱剤、飲んでもいいって日向くんが言ってたわ」

薬飲まなきゃ下がらないのかな………

「夕方まで、頑張ってみる。それで下がらなかったら飲むよ……」

解熱剤以外の薬は飲んだけどね……


「分かった。じゃぁ、下がるようにしっかり冷やそうね」
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