俺たちの妹・2
彩さんは水枕とタオルを替えてくれた。

ヒンヤリして気持ちいな……


「みぃちゃん、葵くんに連絡するの?」

そうだ……葵に連絡しなきゃ……

でも……

もうすぐテストだし……葵の勉強の手を止めるのは申し訳ないな……

「……ちょっと考えようかな」

「お互い無理のないようにね……」

「うん……」


彩さんはにっこり笑って、頭を撫でてくれた。



なかなか熱が下がらなくて……


体力が奪われているのが、自分でもよく分かった……


早く熱が下がりますように……


夕方まで下がらなかったら、解熱剤飲もうかな……

そんな事を考えながら、わたしの意識は落ちていった。

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