俺たちの妹・2
今までやってきた仕事を心配されたら、困るよね。

「そうだったね……俺も日向も彩の存在はとっても嬉しいんだよ。ただ、彩が無理しないかだけが心配なんだ」

















そう言って、そっと私のお腹に手を当てた彼方……


そう、最近分かったんだけど、私のお腹の中に新しい命が宿っている事がわかったの。




有難い事にまだ、ツワリというものを実感してなくて……

今後はきっと症状が出てくるんだろうけど……

今はいつもの生活を送れているから、今の私にできる事をしたい。

まだみんなに知らせるには早すぎるしね……


「大丈夫よ。無理しない程度にするから……」

「彩は自分の体調もちゃんと把握しておく事。それが守れるなら、実家に泊まりに行こうか……」

「ほんと?良かった〜」

思わず彼方に抱きついた。

「俺が反対するとでも思ってた?」

彼方の腕の中にいる私に問いかける彼方。

「ううん、きっと許してくれると思ってたけど、不安だったの」

「そうなんだね。じゃぁ、泊まる用意しようか。俺は、日向に聞いてくるよ。みぃの様子も少し見てくるね」


「うん、お願いね」

私は、彼方を見送って、自分の部屋に戻って、お泊まりセットを用意した。
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