俺たちの妹・2
「私、もっと負担な存在になるかも知れないよ?」

「それでも大丈夫」

「日常生活に制限がかかるかもしれない………ずっと入院しなきゃいけなくなるかも知れない……そうなったら、葵もこんな私なんかと一緒に居たくなくなるかも……」

そんな事思ってたんだな……


「俺は、どんなみぃでも負担に思うことはないよ。みぃと一緒に居れることが俺の中では一番だから」

「……………どうして?」

「ん?」

「どうして葵はそんなに優しいの?」

まさかの問いかけに戸惑う……

どうしてって言われても、大事な存在なんだから仕方ないよな……

「こんな面倒くさい私なんて捨てちゃえばいいのに……」


みぃ………………………

荒れてきてるな〜

「ほらほら、そんな興奮しないの」

みぃをぎゅっと抱きしめると

「やだやだ〜」

と手足をバタつかせた。

ほんと珍しい……


「みぃ………」

「……………ふぇ」


情緒不安定だな〜……


「みぃ………何がきっかけでそんな事思うようになってるのか分からないけど、俺はみぃの事を大切な存在だと思ってるし、みぃとずっと一緒に居たいと思ってるよ。
みぃが俺の側に居てくれるから、周りにもみぃにも優しく居れるんだよ。
みぃが俺の側から居なくなったら、ちょっと想像出来ないけど……
何も手につかなくなるかも知れない……

みぃは俺の隣に居てくれるだけで俺のやる気を引き出してくれる大切な存在なんだよ……」

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