俺たちの妹・2
俺の言葉を聞いて、動きを緩めたみぃ。



「…………ほんと?」

少し落ち着いてくれたみたい。

「ほんとだよ。だから、不安にならないで?」

「葵……………」

「ん?」

「取り乱してごめんね………」


「いいよ。そんなの気にしないよ」


「色々考えたりしてたんだけどね……」

「うん」









「やっぱり私は葵のことが好きなの」

突然のみぃの言葉に驚く。

「私が諦めた方が葵の負担が減るから幸せになるんじゃないかとか…体が丈夫な人の方が葵の事を幸せにしてくれるんじゃないかとか…色々考えたんだけど……
やっぱり葵の事が好きなの。諦めきれないの」

みぃの可愛い告白に思わず顔がほころんだ。


「みぃ。ありがとう。その気持ちだけで俺は十分頑張れる」


腕の中に居たみぃを再びぎゅっと抱きしめた。


「葵……………大好き」



「俺もみぃの事愛してる」



みぃが不安に思ってる事を俺にぶつけてくれたおかげで、みぃの不安に思っていた事と、嬉しい告白が聞けた瞬間だった。
< 273 / 612 >

この作品をシェア

pagetop