俺たちの妹・2
「ふふ。桜がそこまで言うなら、なんだか楽しそうだし買いに行こうか」

「あ、みぃ。体調は?」

「もう大丈夫。いつも通り生活していいってつーくんからのお許し出てる」

「なら、お買い物も大丈夫だね」

「うん」

桜とのお買い物は長引かないから、つーくんを始め、葵や、かな兄、ひな兄も許してくれてる。


「よし、じゃぁ行こうっっ」

そう言って、私を立ち上がらせた桜。

「お買い物なんて久しぶり」

「そうなの?じゃ、服もついでに買っちゃおう」

桜は楽しそうに、車に乗り込んで、大型ショッピングモールへ向かって走り出した。


「ねぇ、みぃ」

「なぁに?」

「今回、誘ってくれてありがとね」

「……………どうしたの?」

「ん?私と司って、年の差あるでしょ?学生と社会人だし、時間がなかなか合わないから、お出かけもあまり出来なくて……だから、今回誘ってもらって凄く嬉しかったの」

……一緒に住んでても、悩みってあるんだね……

「私も葵とのお出かけって近場ばかりだから今回は凄く楽しみだよ。みんなで一緒に過ごすこともあまりした事がないし、どんな感じなのかワクワクしてる」

「じゃぁ、思いっきり楽しまなきゃね」

「うんっっ」

そんな話をしているとすぐにモールに着いた。
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