俺たちの妹・2
「あれ?みぃ?」

つーくんも驚いてる。

「夜部屋に運んだ時は呼吸も落ち着いてて、大丈夫だったんですけど、朝、部屋に行ったらぐったりで驚きました」

「そっか……
無理はしてないと思うんだけどね……
慣れない事したから、体がビックリしたかな?とりあえず座れなさそうだし、ベッドに寝かせてくれる?」

「分かりました」

私の話は聞かないで、2人でどんどん話を進めるつーくんとひな兄。


「みぃ?どんな感じ?」

「怠くて……目眩と……頭痛い……咳も少し」

「分かった。多分疲れから来てるものだと思うけど、この前入院した時のが、ぶり返してるかも知れないな……」

そう言いながら聴診を始めたつーくん。

「ん〜ちょっと喘鳴聞こえるけど、発作起きた?」

「ううん。でも………」

「起きそうな感じするんだね」

「なんとなく」

「今日は日向も仕事だし、日向の仕事が終わるまでここで休んでよう。もし何かあっても俺もすぐ見れるから安心だし」

「昼休みと帰りに顔出すからね」


ひな兄はそういって、行ってしまった。

「みぃ。目眩はどう?」

「まだへーき……」

「へーきね………」

つーくんは苦笑い。

目眩はあるけど、まだ我慢出来る……

そう言って目を瞑るとズキンと頭に鈍痛が走った。

「っっ‼︎」

「どうした?」

つーくんがすぐに気づいてくれた。


「あたま…いたい」

「分かった。鎮痛剤出しておく」

そう言って、処方箋を書いてくれたつーくん。

「前園さん。悪いんだけど頼まれてくれる?」

「もちろんです。みぃちゃん待っててね」

そう言って診察室を出て行った由奈さん。

また迷惑掛けちゃった……
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