俺たちの妹・2
俺はみぃを抱きかかえて家に帰った。


みぃをベッドへ寝かせて、体温を測る。


ピピ、ピピ、ピピ


「え?」

表示を見て思わず声を出した。

「38.6℃……急に上がってる」


さっきみぃが家を出る前に測っていた時は、37.3℃だった。


みぃをよく見てみると、少し震えていた。

このまま家にいるのは危険かも知れない。


pipipipipi…………


〔どうした〕
〔司さん。みぃの熱が突然上がったんです〕
〔1度以上上がってる?〕
〔はい〕
〔1.3度上がってます〕
〔みぃはどんな感じ?〕
〔少し震えてます。さっき、家を飛び出して危うくエレベーターに乗り込まれるところでした〕
〔みぃがそんな事したの?〕

司さんも驚いている。

〔俺も驚きました〕
〔とりあえず連れて来てくれる?〕
〔分かりました。すぐに向かいます〕


司さんからの言葉は絶対だからな。

みぃを毛布で包んで、抱き上げて車まで運ぶ。




ケホケホ……


咳も出てきてた。

発作に繋がる前に急がないと……

みぃを助手席へもたれ掛けさせて、俺は車を病院へ走らせた。
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