俺たちの妹・2
みぃの熱は、2日経ってようやく落ち着いた。


「みぃ、診察するね」

熱が下がったので、この診察が終われば退院だ。

「つーくん……」

「ん?」

「ごめんね……」

「どうしてみぃが謝るの?」

「…………迷惑掛けたから」

「迷惑だなんて思ってないよ。みぃが元気になる事、それが一番だから。」

そう言い終わると、聴診を始めた司。

ゆっくり丁寧にしている。

「…………うん、大丈夫かな。みぃが無茶さえしなけりゃね。さて、俺からいくつか質問があるよ。これは診察だから、ちゃんと答えるんだよ?」

司の言葉に小さく頷いたみぃ。

「…………最近寝不足なんじゃない?」

司は率直に聞いた。

「…………え?」

みぃは、そんな事を聞かれると思ってなかったのか驚いている。

「新が生まれてから、寝れてる?」

「…………寝れて…るよ」

「寝れてないんだね」

「でも、彩さんの方がもっと大変だから……かなにぃ、彩さんには言わないで……」

みぃの優しさが今は痛いな…………

「…………分かった。でも、みぃがきちんと眠れる環境作らないとダメだな……」

< 473 / 612 >

この作品をシェア

pagetop