俺たちの妹・2
「みぃちゃん、意識飛んじゃったな……発作止めの点滴効いてくれるといいんだけど……」

「あまりに苦しいと、意識飛ぶことたまにあるんだ」


「そうなんだ……眠ってる間に、吐き気の症状だけでも治るといいんだけど……」



その後、丸一日みぃちゃんは眠っていたので、辛そうな症状は現れなかった。

その間に、点滴で薬を入れて症状が和らぐ様にした。




俺はその間、他の患者を診たり、救急で運ばれてきた患者の処置をしたりして、いつもの業務をこなしていた。

「美晴ちゃん目を覚ましました」

ICUの看護師が俺の元へ来てくれた。

「っ‼︎ 分かった。すぐ行く」

俺は急いでみぃちゃんのベッドへ急いだ。


「みぃちゃん、目が覚めた?」

「ん……いっくん?」

「ここはICUだよ。日向に運ばれてきたんだ」

病院に連れて来られた時は状況を把握できる状態じゃなかったもんな……

「いっくんが色々してくれてたんだね、
ありがとう」

「そんな事はいいんだよ。みぃちゃん、何処が辛い?」

「………まだちょっとお腹が痛いけど……でも吐き気は大分治ったよ。ありがとね」

「吐き気が治ってよかった」

もうこれ以上辛そうなみぃちゃんは見たくないしな。
< 516 / 612 >

この作品をシェア

pagetop